変態教師と私。【完】
夕方、冴都とカラオケを楽しんで来たらしい双子が、兄貴と共に現れた。
晩御飯の材料は冷蔵庫に眠り、母親が頼んだピザを囲む。
「遠慮しないで食べてね?」
「ありがとうございます」
「おばさんは昔から優しいですね!」
…クソ野郎。
私は愛玲菜にニンジンとジャガイモのスープを食べさせながら、嶺々と竜也を睨む。
私だってこの家の人間なのに、挨拶がないってどうよ。
おかしいでしょ!
「でもまさか、愛斗にこんな可愛い子が居たなんて不思議です!」
「心愛に似てますね。血の繋がりは凄いですよ」
…黙れ!
この双子と同居なんて、ハゲそうだわ!