変態教師と私。【完】
『もしもし』



「…私。心愛だけど」



電話を繋けながら、歩く。



『どうした?息が荒い』



「愛玲菜を連れて、あんたん家に向かってんの。家出て来た」



『はッ!?』



私は道のど真ん中で、濱浦に理由を大きな声で伝えた。

昔の事なんて、水に流せば良いかも知れない。

けど、気に食わないヤツらに生活を崩されるのも嫌。

どうも許せない。

濱浦は『迎えに行く』と、私が突っ立ってる場所を聞き出して電話を切った。

目の前にあったバス停のベンチに座り、濱浦を待つ。



「愛玲菜なぁ…」



1分でも一緒に居ると疲れるよ。




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