変態教師と私。【完】
└やっぱり兄妹
「心愛!」
「濱浦……兄貴まで何で」
名前を呼ばれ、立ち上がり、声がした方を向けば兄貴も一緒。
ちょっとだけ。
マジでちょっとだけ想像した、濱浦と愛玲菜と私が川の字で眠る夢は、叶わないらしい。
「帰るぞ」
「嫌だ!何で私があの2人と居なきゃいけないの?」
「うっせぇ!!」
「……っ」
また、私が怒られる。
得して生きる人間て良いね。
あの双子は。
ひねくれる私の腕から愛玲菜を引き離し、兄貴の腕に移した濱浦が、私を連れて、バス停から離れた。