変態教師と私。【完】
少し火照った頬を押さえ、濱浦から顔を背けると、頭を撫でられた。



「どんなに意見が分かれようが、お前らは兄妹だ。何か一つは一致するだろうよ」



そのまま後ろから抱き締められ、私の髪にキスを落とす濱浦。

「魔法」なんて言った濱浦に、私が落ちる。

どこまでも、人は人を愛せるんだと、身を持って感じた。



「限界が来たら、本気で家出して来て良い?」



「フッ…(笑)
あぁ、来れば良い。余裕で養って行ける」



小さく笑みを溢した濱浦は、私にくっついて離れない。

離して欲しくもないけど…兄貴の前では、緊張しちゃう。
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