変態教師と私。【完】
もしや、学校なんだろうか。

職員用の駐車場は砂利だから。

パタンとドアが閉まる音が聞こえ、疑問が確信に変わると、『心愛』と、また名前を呼ばれた。



「うん…」



『好きだ』



「……」



『何か言えって!(笑)』



私の中から、怒りが一瞬にして消えた。

頭が真っ白で、“好き”と言われた事が夢のようだ。



「…もう一回、言ってよ」



『何度でも言える。俺はお前が好きだ。だから、誰が俺を好こうと、気に病むな』



「…うん…」



嬉しかった。

心臓が止まりはしないものの、クッと喉が閉まり、涙が出そうになる。
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