変態教師と私。【完】
├自分で選ぶ道
日曜日。
明日から、愛玲菜はお祖母ちゃん家に戻ってしまう。
そう思うと涙が出そうで、兄貴も私も、愛玲菜から離れられない。
「おい!俺の存在を忘れて、ドラマでよく見る一家3人の仲良しシーンを見せるな!」
足元に立つ濱浦は拗ねてるけど。
てか、何で来たのか。
兄貴が呼んだみたいだけど、何で担任じゃない濱浦を?
「家族だ」
「は?」
「娘。妹」
…何、その天然ぶり!
寒いんだけど;;
起き上がり、兄貴を呆れたように見ると、「ヤメル」と言った。
「何を?」
「高校」
…いきなり言うな!!