変態教師と私。【完】
兄貴と濱浦を交互に見ると、愛玲菜に顔を押さえられた。

まさかの、姪に。



「医者も悪くない。だけど…ビジネス起こして家に居る」



…引きこもり希望?



「愛玲菜ちゃんと、一緒に居たいって事か。医学部に行けば、6年間は今よりも共に居る時間が減る」



「金より時間だ」



「…でも、そんなのおかしい。
今じゃなきゃダメ?卒業してからだって」



「心愛。愛斗の言葉の裏には、“足を洗う”って理由もあるんだ。わからなくもないだろ?1児の父親が、いつまでも喧嘩してたら、子供に危険が及ぶかも知れない。ましてや、愛斗には肩書きまであるんだ」



…だからって…。
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