変態教師と私。【完】
├しばし雲隠れ
平日の空港は、サラリーマンや仕事で出張してる人たちが目立つ。
昨夜、父親に相談して決めた。
穣さんにも、話をして許可を得た事。
“1・2ヶ月、愛玲菜とこの町を離れる”。
学校は退学するつもりで穣さんに連絡したら、パソコンメールで課題に添ったレポートを出せば良いらしい。
濱浦にも連絡したし、神田の件は、優苑に任せた。
神田のお兄さんと、親交があったみたいだ。
『9時50分発、沖縄行き―…』
そろそろ行かないと。
「じゃあ、行って来るから」
「愛玲菜を頼む」
「写メ送るから待ってて」
空港まで送ってくれた兄貴と別れ、搭乗ゲートへ行く。