変態教師と私。【完】
―――眠れない夜だった。
愛玲菜と祖父母家より離れた思いより、胸騒ぎがして、ずっと窓から空を見てた。
心愛の暗い表情が、月に被さって見えた。
そんな月は消え、太陽が昇った空は澄み渡っている。
「愛斗、降りて来いよ」
濱浦に呼ばれ、部屋を出た。
…嫌な予感。
それは、何故か。
「怖い顔してどうした」
「…いや」
用意されてた朝食に目を向ける。
ロールパンに、ベーコンエッグ。
野菜スープまである。
「俺さ」
「んあ?」
「沖縄…行って来る」
答えがある気がするんだ。