変態教師と私。【完】
「……」
16時50分、兄貴が愛玲菜とお昼寝してるうちに家を出た。
まさか来るっは思わなかったけど、愛玲菜を1人にしなくて済む。
少し歩いた所にある小さなコンビニの前に停まる車。
濱浦の義弟、小鳥崎唯史ータダシー。
「答えは決まった?」
事の首謀者だ。
答えとは、濱浦と別れるかどうか。
どうやら、いくら医者2人の娘でも、住む世界の違う私とは付き合ったらダメらしい。
継母から逃げる為に家を出た濱浦でも、小鳥崎の看板を背負ってる男だから。
濱浦と、濱浦のお兄さん。
そしてこいつは、小鳥崎財閥を守る事が、生まれて来た意味だと言っていた。