変態教師と私。【完】
├理不尽な立場
不思議な朝を迎えた。
濱浦と4人、並んで寝てるなんて。
兄貴までこっちに来て、怒ってる母親にメールで謝罪文を打ちながら、3人の寝顔を見てると幸せ。
私、幸せな事で溢れてる。
そう気付けたのも、愛玲菜と濱浦。
そして、少しは兄貴のお陰かな。
ーーピーンポーンッ
しかし、人生は甘くない。
静かな部屋に響く呼び鈴の音。
ドアの覗き窓にはトモ。
私は、嫌な予感はしつつ、開けてしまった。
「君は余程、死にたいんだね」
死角に居た、小鳥崎唯史に気付かずに。
怒りオーラに溢れてるこいつは、うちのマンションに引っ越して来たのも、必然だったんだから。