変態教師と私。【完】

├理不尽な立場




不思議な朝を迎えた。

濱浦と4人、並んで寝てるなんて。

兄貴までこっちに来て、怒ってる母親にメールで謝罪文を打ちながら、3人の寝顔を見てると幸せ。

私、幸せな事で溢れてる。

そう気付けたのも、愛玲菜と濱浦。

そして、少しは兄貴のお陰かな。

ーーピーンポーンッ

しかし、人生は甘くない。

静かな部屋に響く呼び鈴の音。

ドアの覗き窓にはトモ。

私は、嫌な予感はしつつ、開けてしまった。



「君は余程、死にたいんだね」



死角に居た、小鳥崎唯史に気付かずに。

怒りオーラに溢れてるこいつは、うちのマンションに引っ越して来たのも、必然だったんだから。
< 157 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop