変態教師と私。【完】
「死にません。神田に殺されるなら、私が貴方を殺る覚悟です」



逃げない。

濱浦が一緒に居てくれるんだから。



「…唯史さん」



「どうした」



「今、ここに居るのは唯史さんだけです」



「何が言いたい」



「俺は……やはり心愛を裏切れません。好きな女を、これ以上」



「ハッ――…」



…トモ…?

今、何て言った?

“好きな女”?

何が、どうなってるの…。



「来い――ッ!!」



ごちゃごちゃしてる頭。

トモが小鳥崎唯史に引っ張られて行く。



「兄貴っ!!!!」



どうしてかなんてわからないけど、体がトモを助けようと動いた。
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