変態教師と私。【完】
「愛斗!」



濱浦が兄貴に駆け寄り、支えながら地面に横にさせた。



「ちょっと抱いてて!!」



濱浦の声にハッとして、私はトモに愛玲菜を任せた。



「何、逃げようとしてんだよぉ゛――ッ!!」



小鳥崎唯史の襟元を掴み、地面に転がして股がった。



「愛玲菜の目の前で何してんだよ、貴様ぁ゛ーっ」



何度も何度も。

拳を振り落とす。

…兄貴が何した。

愛玲菜が見てたらどうするんだ!



「地獄へ行けぇ゛ーーッ!!」



「心愛!」



「許すか…!」



「心愛っ!!」



しかし、救急車が来てしまい、私は濱浦に止められた。
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