変態教師と私。【完】
「弘樹君。私へ他に報告する事ない?」



「え?」



「“心愛”って、言って良いわよ?(笑)」



「あ…すいません;;」



田崎先生はクスクス笑いながら、俺の肩を叩いた。

地味に痛む肩を押さえ、何を話せばわからずに居ると、「ほっときなさい」と言われた。



「何をですか?」



「心愛よ。いつからだったかな?あんな男の子みたいに奇抜になったのは。中学の途中までは、空手とかいっぱい習わせても、ほんわかとした可愛い女の子だったのに」



「今でも可愛いじゃないですか」



「…愛斗の前ではね」



田崎先生は、「フーッ…」と息を吐き捨て、ベンチに腰を掛けた。
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