変態教師と私。【完】
「いつも子供より患者さんで、心愛をたくさん泣かせたわ。そんな心愛を慰めるのが、自分も泣きたい筈の愛斗。いつしか、一緒が当たり前なのよ。後悔しても、一緒に居るってね」



「…“後悔”?」



「弘樹君と別れてでも、愛斗を選ぶ。兄妹でも、親子みたいな絆もあって、特殊なのよ」



わからないでもない。

たまに妬ける位、会話はなくとも通じあって見えたりする。



「愛斗が居ないと、心愛は私の前では無口なの。不思議な子でしょ?主人・愛斗・愛玲菜・弘樹君の前でしか、世界を回せないの」



…何で、俺を除いて3人だけ?
< 170 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop