変態教師と私。【完】
├蓋をした想い
兄貴の容態も落ち着き。
突発的に熱を出したりしたものの、1週間で体調もすっかり良くなり、私は兄貴と愛玲菜と3人で帰って来た。
車椅子生活を余儀なくされたけど、バリアフリーの行き届いた我が家では、兄貴も普通に過ごしてる。
竜也も協力してくれてるし。
嶺々は“介助は嫌”と言って、人の祖父母ん家に住み着きやがった。
「ちょっと、話さない?」
愛玲菜がお昼寝をし、ソファーで紅茶を飲む兄貴に声を掛けた。
「何だ」
兄貴は濱浦と別れた事を告げてから、凄く不機嫌だけど。
って、いつもこんな返事か。