変態教師と私。【完】
└繋がった電話
翌日の新聞に、穣さんから聞いた話が載ってた。
でも、お見合いをするのは、濱浦のお兄さんみたいだ。
小鳥崎唯史の離婚についても、書いてあった。
まぁ、離婚はどうでも良いけど、お見合いについてどこかホッとしてる自分が居た。
まだ、誰かの者になってない。
見た事ない人に妬く馬鹿な私を、許して。
もうちょっとしたら、忘れられると、思うんだけど。
実際は難しいみたいだ。
「おい」
「何か?」
新聞に見入って居ると、兄貴に呼ばれた。
最近、また怒りが増してるらしい。
私は何もしてないつもりなんだけどね。