変態教師と私。【完】
「もしもし…?」



『…心愛か!』



「あ、うん…」



嬉しそうな声を出して、わかりやすい人。

キュンとしちゃうじゃない。



「兄貴に代わるから」



けど、それを見せたらダメなんだ。

だから、冷たい声を出した。



『心愛?優しく喋れ(笑)』



…それは私が言った言葉。

何で覚えてんの。



『声、聞かせろよ』



「…馬鹿…」



強がってたのに。

忘れてた筈のに、ダメな私。

こんなにも会いたくなるなんて、思わなかったんだ。

濱浦に。

会いたいって…。
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