変態教師と私。【完】
でも、濱浦が学校を辞めたら、もう会う事はない。

本当に、諦めが付くと思う。



「学校…辞めても元気にね」



会いたくなった時、家に行ってしまうかも知れない。



「大好き…だったよ」



今までもこれからも、大好き。

過去形にしたのは、最後の強がりだった。



「お前、何、言ってんだよ!!」



トイレから出て来た兄貴は、私から携帯を奪いながら怒鳴った。

私を睨んだ後、濱浦と話ながら部屋へと行ってしまう。

どこかで望んでた未来は、自分で壊した。

でも、小鳥崎弘樹として、濱浦はやり直せる筈。

私は、輝く濱浦を、見て居たい。

いつか、また会えるのを、楽しみにしてるよ。

先生―――……。




< 184 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop