変態教師と私。【完】
「あ、財布…トモか」



「兄貴がどうせポンッて投げたんでしょ」



今の言い方は、トモが悪いみたいで、私も気に食わないんだけど。



「言葉使い直した方が良いよ」



「無理」



…無理って何っ!!

どんな教育……って、私と同じ親から産まれて来たのか。



「ただいまー。あ、愛玲菜、美味しそうなの食べてるわね?」



「美味ぁい!」



「美味いよな」



…クソぉ!

こいつパパに向いてない!

私は母親の分のご飯を用意しながら、兄貴を睨んだ。

絶対、無視されてるけど。



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