変態教師と私。【完】
私は竜也が帰った瞬間、お見合い写真を取り出した。

2枚、の写真。

全身と、上半身のアップ。

ーーガタン…ッ



「…心愛?」



「…っ…馬鹿…馬鹿…ッ゛…!」



…近所のおじさんなんて、嘘じゃんか…。

絶対、仕組まれた事でしょ。



「ズルいぃ゛ー…!ずっとずっと…待ってたのに…っ…!!」



「心愛…」



床に座り込んだ私を、兄貴が抱き締めてくれた。

嬉しかった半面。

今更、こんな再会方法を選んだ濱浦に、ムカつく。

私が素直になってたら、もっと早く、再会が出来ただろうに。

どこまでも、馬鹿な私。
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