変態教師と私。【完】

├ドキドキ再恋




濱浦との再会の日。

10月20日、大安。

成人式の日に着た、黒地に花が描かれた振り袖。

帯は金と赤で派手なんだ。

髪型は、アップに銀の大きめの簪で、花飾りは辞めてシンプルにした。



「髪型が地味よ?」



「良いの。私のありのままを見て欲しいから、目立つのは着けたくない」



濱浦なら、まっすぐと私を見つめてくれるだろうけどね。

わかってても…、これを女心と云うのかな?

帯は一本しかないから、派手に行くけど。



「大丈夫よ。弘樹君は」



「…“弘樹君”?」




「私たち、心愛より付き合いが長いのよ!」



…え、何で!!?
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