変態教師と私。【完】
「美味かった」
そうポツリと呟いた兄貴は、立ち上がり煙草を手にした。
「あ!お前、校則」
「……」
教師らしく注意する濱浦に、兄貴は真顔で振り返り、何事もなかったように、煙草を吸い始めた。
…こうなりゃ私も…!
兄貴を殺陣に、自身も煙草を吸う。
やっぱ食後は煙草。
…あ、食後“にも”か。
「お前らなぁ」
「吸えば」
「あぁ。――じゃねぇ!!」
何1人でノリツッコミしてんだろう。
私は物怖じしない兄貴を睨む濱浦に、“馬鹿だ”とでも言うように見てやった。