変態教師と私。【完】
└レアな贈り物
鯉が泳ぐ池の畔に立った濱浦が、静かにネクタイを緩めた。
私に振り返ると手招きして、隣に立たされた。
「綺麗になったな」
「そっちこそ無精髭を生やして、老けたんじゃないの!」
照れ隠しって、苦手。
嘘、キツい事を言ってしまう。
「そこも好きだろ?(笑)」
こいつは、何も気にしないらしいけど。
「俺と別れてから、恋人が1人も出来なかったらしいな」
「…何。濱浦は出来たわけ?」
「アホか!俺は、お前一筋」
「……」
妬いて、不機嫌な態度を取って馬鹿みたい。