変態教師と私。【完】
「濱浦の顔は、残念な位カッコいいよ」



「“残念”て何だ」



「黙ってたら…みたいな?(笑)」



濱浦のネクタイとジャケットをたたみながら言う。

濱浦は「悪かったな!」と、少し拗ね、高速の入り口へ。



「何で、高速?」



「行きたい場所があんだよ」



まだ、拗ねてるし。



「さっきの冗談だから、許してよ。気まずくなる…」



「許す?」



「拗ねてなかった?」



「全然」



…じゃあ、何で不機嫌になったんだ!

謝ろうとしてたのに!

ドリンクホルダーに置かれてたサングラスを掛けた濱浦は、スピードを上げた。

隣に並ぶ車。

隣を見ると何故か、冴都が運転した車。
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