変態教師と私。【完】
明日は、母親が休み。

私が濱浦の看病に行っても良いかも知れない。

…でも…。

ソファーに座りながら、頭を抱える。

<ご飯、食べた?>

<食欲ない>

やっとメールを返せたのに、心配が募るだけ。



「ねぇ…」



「ん?どうしたの?」



ダイニングテーブルで本を読んでた母親に声を掛けた。



「ちょっとだけ、出て来て良いかな…」



「こんな時間に?どこ行くのよ」



母親は老眼鏡を外しながら、私を見た。

濱浦が風邪を引いた事を伝えて立ち上がる。



「弘樹君もなの?愛玲菜たちは私が居るから大丈夫よ!行ってあげさない!」



母親が許してくれた為、私は兄貴の車のキーを持ち、家を出た。
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