変態教師と私。【完】
「気を付けてね」



「行ってくる」



「いってらっしゃい」



早出の父親を見送り、お粥と生姜湯を作って、2人を起こした。



「熱、計って」



「あぁ」



寝そべったまま、兄貴が愛玲菜の脇に体温計を挟む姿を見てると、濱浦が気になり、<大丈夫?>と、メールを入れておいた。



「38.8…上がったな」



「兄貴は?」



「38.2」



薬の効果もその場限り。

愛玲菜にお粥を食べさせながら、「病院だね」と告げた。

2人して嫌がってるけど、仕方ない。

濱浦も連れて行こう。
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