変態教師と私。【完】
家族関係を理解しつつあるから、ママという存在が恋しくて、私に甘えるんだろう。



「ママは、愛玲菜とずっと一緒に居るからね?愛玲菜は、ママの…」



私の…何だろう。

姪?

子供?

わからないけど、大切で。

自分よりも大切な存在なんだ。



「愛玲菜ー?お祖母ちゃんですよー?」



眠くなったらしい愛玲菜を寝かしつけてると、母親が現れた。

「シーッ!」と言って、静かにさせると、手招きをされた。

頷き、看護師さんに任せて、病棟の外にあるエレベーター前のホールに行く。

ソファーに座り、「何?」と訊けば、母親はムッと膨れた。
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