変態教師と私。【完】
「愛玲菜?ママ居るよ…」



「ママ…いっしょ…言った…」



「ん…ごめんね。ここママ…トイレ行ってたの…」



愛玲菜につられて、泣きそうになった。

そして、思う。



「いつか…兄貴が再婚しても、愛玲菜の一番のママでありたい…っ」



一緒に笑って。

一緒に泣いてあげる、一番の存在で。



「でも…濱浦と居たいというのは…ダメなのかな…?」



気を付かわせてしまったのか、看護師さんがカーテンを締めて去って行く。



「…ダメじゃねぇよ」



その中で、最初に口を開いたのは濱浦だった。
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