変態教師と私。【完】
「そんな心優しい心愛に、俺は惚れたし」



「フラれると思ってただろ」



「お前な、空気を読め!今から説教だな」



濱浦は、しんどそうにベッドへ腰を掛けてた兄貴を連れて、病室を出て行く。

母親は、「弘樹君に救われたわね」と、置かれたままの点滴セットを確認して、愛玲菜に針を打った。



「休みの日まで、お祖母ちゃんに仕事をさせないでよ」



「ばぁば、大好きぃ!」



「あらぁ?さっきはココちゃんを選んだじゃない?(笑)」



母親に抱っこされた愛玲菜は、私にニコリと笑った。

…私って、愛玲菜に助けられて生きてる。




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