変態教師と私。【完】
「ここママ!ひろ君が“行くよ”だって!」



空になった自室を見渡し、色々な事を思い出してると、愛玲菜が呼びに来た。

私はゆっくりと部屋を出て、玄関を出た。

愛玲菜と手を繋ぎ、エレベーターで1階に降り、駐車場に出ると、両親はそれぞれ出発して居た。

兄貴の車に愛玲菜を乗せ、私は弘樹が待つベルファイヤに乗り込んだ。



「忘れ物はなかったか?」



「大丈夫だったよ」



兄貴の車に続き、駐車場を出る。

高いお金を出してまで借りたマンションの駐車場とも。

全てとさようなら。

新しい家では、5台は停まる、屋根付きのプライベート車庫があるらしい。
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