変態教師と私。【完】
「冴都、そっち宜しく」



「任せとけ!」



2人で、「せーの」と掛け声をして、冷蔵庫を持ち上げて、階段を登る。



「重くないですか?支えましょうか;;」



先輩のスタッフさんが、冴都より数段下に立つ私に、声を掛けて来た。



「楽勝ですよ」



私は天井に気を付けながら、一歩ずつ階段を登り、冴都とキッチンまで運んだ。



「こいつ、女じゃないですから!」



「どういう意味だ!」



業者さんに笑顔で言う冴都を蹴飛ばし、下に戻り、ソファーや家具に巻かれたシートを外し、物を納めて行く。
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