変態教師と私。【完】



土曜日、私は穣さんに呼び出されて、母校へ出向いた。

誰も居ない校庭を見つめながら、指定された体育館の前へ。

弘樹は朝から出掛けちゃったし、何なの。



「心愛っ!」



ボーッと座ってると、トモとトモの彼女が現れた。

…何で?

私は穣さんに呼び出されたんだけど。



「ちゃんと白いワンピースを着て来たんだな?」



「…何か、企んでる?」



穣さんに言われた通り、白のワンピースを着た。

淡いピンクのカーディガンを羽織って来たけど。

2人の後ろを歩き、体育館の扉の前へ。

開かれた扉。



「へ……?;;」



そこには、スーツ姿の弘樹と、ちょっとオシャレな服を着た人たち。
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