変態教師と私。【完】
たった一言で切れた電話。

またコキでも使われる?

…出ないでおこうか。

しかし、キレたら厄介だし出ないと。

私は忘れないように、カーディガンで隠れる手首にメモをして、仕事を片付ける。



「すいません、幼稚園のお迎えがあるのでお先に」



「慌てないで、気を付けて下さいね」



まだ患者さんが残る中、私は制服のまま、鞄だけを持ち、裏口から出た。

幼稚園のお迎えに行くのを、危うく忘れるとこだった。

…危ない、危ない。



「ここママ遅いっ!」



「ごめんね;;」



でも、愛玲菜には怒られてしまった。




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