変態教師と私。【完】
父親の白衣を畳んでると、濱浦が気付いて欲しくないものに気付いた。

学校関係者にバレたくない、壁に掛けられた2枚の写真の一つ。



「これ…お前ら兄妹か?」



「違う。弟の心哉ーシンヤー。生まれつき心臓が悪くて、5年前、3才の誕生日の翌日にね…」



「へぇ…。こんな可愛い子がな」



濱浦は食い入るように、2枚の写真を見つめたまま。

右側のもう1枚は…心哉と間違えてくれたり…?



「この女の子は」



「……」



しなかった。

しなかったよ、この人。

…KYなんだ。

あ、変態な時点でそうか。
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