変態教師と私。【完】
「誰にも言わない?」



「あぁ」



「兄貴の子供」



「……は?」



「だから!!江上愛斗の長女!江上愛玲菜ーエガミエレナー1才!」



私の大声が響くリビングで、濱浦は口を開けたまま固まった。



「…子持ちかよ…」



「絶対に誰にも言わないでね!」



「あいつが遅いのは、愛玲菜ちゃんのママと一緒なのか?」



「愛玲菜にママは居ない。産んだ後、兄貴に押し付けて新しい男と逃げた」



「じゃあ、この子はどこだ」



「兄貴が高校を卒業するまで、お祖母ちゃんたちに預けた。土日は、お泊まりに来るよ」



私は「ほら」と、愛玲菜のシャツを見せた。
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