変態教師と私。【完】
「ちっさ!!」



「当たり前でしょ」



平日は、愛玲菜を思い出さないようにしてたのに。

会いたくなってしまった。

子供は苦手だけど、姪となれば別で。

来れば可愛がるし、兄貴より私になついてるせいか、一緒に寝たりして。



「お前、優しい表情するんだな」



「え?」



「俺、帰るわ。この話は誰にもしないから安心しとけな」



濱浦は私の頭を撫で、後ろ手を振りながら、我が家から出て行ってしまった。

…どうしたの、あいつ。

私、コーヒーに何か混ぜた?

…いや、苦いブラックだったからなぁ。
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