変態教師と私。【完】
└気になる裏側
翌日、兄貴より一歩後ろを歩き、辺りを警戒。
昨日の相手を片付けたかもわからない今、隙を見せて狙われたら困る。
でも、兄貴が殴られた相手なら、私は確実に負けてしまう。
――かも、知れない。
兄貴の体調が悪かったら、私にだって勝てるだろうし?
「無理かなぁ…」
「…?」
「何でもない」
…こんな時だけ振り返るな!
いつもは私の独り言に「煩い」としか、返さないくせに。
兄貴の背中を“キーキー”威嚇しながら、学校まで行くと、当番の濱浦が、校門に立ってた。
「心愛!」と、胸を触る真似をし、カッターシャツのボタンとボタンの間に、メモを納める濱浦。