変態教師と私。【完】
…これは竹刀だ。



「絶対に会わせないし、てめぇらの顔を潰してあげる(笑)」



鉄パイプを構え、少しずつ後退りし、真剣白刃取りでもするつもりであろう男に近付く。

そして、軽く助走をつけて飛び、頭上に振り落とす。

ーーパシッ

ーーカランカラン…ッ

しかし、鉄パイプが何者かに弾き飛ばされた。

着地し、落としたヤツを見る。



「何、邪魔してんの?」



「汚い真似は、いくら心愛でもさせねぇ」



「はぁ!?」



「大切な者を守りたいなら、素手でやれ。武器を使えば、その辺の雑魚と同じなんだぞ」



濱浦の言葉が、胸に刺さる。
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