変態教師と私。【完】
自宅に帰るなり着替え、珍しく定時に帰って来た母親と、キッチンに並んで立つ。



「担任の先生、どんな人だったの?」



今はその話をされたくない。



「特例で、2人になった」



だとしても、シカトも出来ずに答える。

…あぁ、気になるっ!

サラダの胡瓜を切りながら、濱浦をから消そうか消さないか格闘。



「心愛?大丈夫?;;」



「大丈夫じゃなーいッ!!」



…どうだって良いんだよっ!

濱浦なんてほっとけば良い!

私はね、穣さんみたいな人が好きなんだ。

いや、穣さんより、兄貴みたいな無愛想な人も嫌いじゃないけど。

…どうすりゃ良い――ッ!!
< 44 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop