変態教師と私。【完】
「ちょっと休憩」



「え、えぇ;;」



包丁を勢い良くまな板に置き、兄貴の部屋へ。

両親は私が煙草を吸うとは知らない為、どちらか居る時は、兄貴の部屋のベランダで吸う。

自室のベランダは小さく、しゃがむのがキツいんだ。



「愛玲菜と電話?」



「ん」



「“パパ”って呼んでくれた?」



「“あーうー”だけ」



寂しくて、携帯が手離せないわけね。

パパと一番に言えるようになって欲しいんだもんね。

そう思ってると、絶対に呼ばれないと思うのは、私だけだろうか。

私の名前を、呼んでくれないだろうか。




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