変態教師と私。【完】
翌日、寝不足で学校へ。
兄貴の腕に掴まり、軽く引き摺られた状態。
途中で遭遇したトモも巻き込めば、私は宙ぶらりんで、歩かなくて済む。
「いやぁ、悪いね」
「重い」
「愛斗先輩、嘘も言うんですね」
…私、デブかな?
162cmで。
体重は45キロ。
母親も同じようだと思うけど、どうだろうか。
「喧嘩してないから、ダイエットしてない」
「それ、ダイエットなのか?」
一々、細かい男だな。
私は「うっさい!」とトモに逆ギレ。
校門で下ろして貰い、門を潜る。