変態教師と私。【完】
「送ってやる」



「…別に良い。それよりも、帰って首の傷、消毒した方が良いよ」



「これは…大した事はない」



傷に気付いてたんだろうか。

…女と揉めた?

それなら、あり得る。



「子供を抱えたままだとキツいだろ?早く乗れ」



「…ありがとうっ」



私は素直に甘える事にした。

後部座席に乗り込み、愛玲菜に変顔を見せたりしてると、また“ママ”と呼ばれた。



「愛玲菜、パパが泣いちゃうよ?」



おばちゃんは、嬉しいけどね。

こんな可愛い子から言われて、嬉しくないわけない。



< 52 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop