変態教師と私。【完】
「また月曜日」とだけ話し、お礼を言って濱浦と別れた。
家に入れば、ご飯も出来ていて、3人でうどんを啜る。
愛玲菜は手で食べちゃってるけれど。
「そういやさ、愛玲菜が“ママ”って言えた」
「誰に」
「私にだけど?」
「…何でだ」
…“何で”って言われても。
私が知るわけない。
落ち込み半分、私に拗ねる兄貴をほかり、私はまた、濱浦の事を考えた。
変態は嫌だけど。
でも、今の濱浦はもっと嫌だ。
相手が別のヤツだったら、そんな事は考えなかっただろうか。
トモや冴都だったら、気にしなかった?