変態教師と私。【完】
├兄貴との闘い
無気力で毎日を過ごしてると、体育祭の日を迎えてしまった。
組によって決められた色。
デザインはそれぞれのクラスで決めた柄のモノのTシャツを着るのが決まりで。
今年は赤地に、“般若”と背中に印字されたデザイン。
書体は毛筆タイプ。
穣さんが考えたらしいけど、イケてない。
体操着が嫌いな私は、黒にピンクの2本線が入ったジャージを履き、兄貴のクラスで観戦。
ここは味方が多いから、居心地が良い。
トモはペコペコしなきゃいけないから、あまり来たくなかったみたいだけど。
「冴都は何に出んの?」
「センコーとの借り物。派閥争いは、じゃんけんに負けた」
ドンマイなヤツ。