変態教師と私。【完】
ついに、派閥争いの時間。
200mトラック内に集うメンバー。
校長や教頭たち数人が離れて見てる中、審判になったらしい穣さんと濱浦が、私たちを派閥ごとに分けた。
「ルールは一つ。武器は禁止。反則したヤツは、俺らがここから引き摺り出す」
穣さんはそう言って、スタートサインを出した。
私はただ乱闘する姿を見ながら、倖田の様子を窺う。
相変わらず、卑怯。
正真正銘のクズ。
私の勘だけど、今年は肘に何かがありそう。
トモをターゲットに定めたっぽい倖田に近付き。
ーードカ…ッ
後ろから回し蹴りを決めた。
「…テンメェ…!!」
立ち上がろうとする倖田。
倖田を助けに来ようとする雑魚を振り切り、肘のサポーターを外した。