変態教師と私。【完】
少し冷めた焼き鳥を食べながら、ワインをグラスに注ぐ。



「冴都さ、何で兄貴を選んだの?女は何人か居たでしょ」



口も動かす私は、我ながら器用。

行儀は悪いけど。



「俺は、愛斗が一番なんだよ!
そりゃあまぁ、ココでも良かったけど、濱浦が行くってわかったし?」



「……は?」



“わかった”?

…何でわかったの?

お前は超能力者か!

先を読んでたわけ?



「とにかく、わかったんだ!」



私にはわからないけどね。

ねぎまの長ネギを串から抜き、兄貴に押し付けながら、首を傾げた。
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