変態教師と私。【完】
こんな元不良の弟が居たら、兄貴たちにビビる筈がないしね。



「穣さん、古文のこばぁと付き合えば?」



「…小早川乙女ーコバヤカワオトメー先生だろうが」



…そこはどうでも良いでしょ!

穣さんは42歳の独身と付き合えるの?



「穣さん、“ノー”とは言わないんだな;;」



「ねっ;;」



トモとヒソヒソ声で話ながら、鞄から煙草を取り出すと、左隣の濱浦が「熱燗」と叫んだ。



「…何か、酔ってない?;;」



「これで6本目」



穣さんは目の前に並ぶ空の徳利と、濱浦を指差した。

“濱浦が全部、呑んだ”と言うかのように。
< 78 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop