変態教師と私。【完】
□ハイ&ロー
├濱浦の秘密②
お開きになり、私は濱浦に手招きされて、人の通らない歩道橋へと登った。
車は、家族の人が取りに来てくれるらしい。
兄貴たちは、穣さんの車で帰って行った。
別室に居たらしい他の数人は、徒歩やバイクで帰宅。
「何か話でも?」
“小鳥崎”って名前を、どうして知ってるかだろうけど。
「…お前、どこまで知ってる」
しかし、知った理由ではなかった。
“どこまで”と言われても、本名と大金持ちの息子って事しか知らないけど。
でも濱浦は、行き交う車を見下ろしながら、自分から口を開いた。