変態教師と私。【完】
□ハイ&ロー

├濱浦の秘密②




お開きになり、私は濱浦に手招きされて、人の通らない歩道橋へと登った。

車は、家族の人が取りに来てくれるらしい。

兄貴たちは、穣さんの車で帰って行った。

別室に居たらしい他の数人は、徒歩やバイクで帰宅。



「何か話でも?」



“小鳥崎”って名前を、どうして知ってるかだろうけど。



「…お前、どこまで知ってる」



しかし、知った理由ではなかった。

“どこまで”と言われても、本名と大金持ちの息子って事しか知らないけど。

でも濱浦は、行き交う車を見下ろしながら、自分から口を開いた。
< 83 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop