変態教師と私。【完】
「穣さんは何歳?」



「28」



「へぇ!」



今一ピンと来ない年齢だ。



「濱浦は?」



「濱浦“先生”!あいつは25じゃなかったか?」



…聞き返されても;;

穣さんに背中を押して貰いながら、階段を登る。

従兄と雰囲気が似てて、実に絡みやすい。

人間として、好きかも。



「よーし、席着けー」



穣さんは教室に入るなり、みんなを着席させた。

私とトモも、真ん中の列の後ろにある、自分の席に座った。

呑気に現れた濱浦は、穣さんの隣で、欠伸を一つ。



「体育館でも自己紹介したが、担任になった石田と、濱浦先生だ」



…誰も聞いてないですよ?
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